旧山邑家住宅(フランク・ロイド・ライト設計)

建築のことがそんなにわからない人でも
フランク・ロイド・ライトの名前はほとんどの方が御存じだろうと思う
アメリカが生んだ世界の建築家の巨匠だ
日本では帝国ホテルの最初の設計者として知られている
しかし今の帝国ホテルには玄関にその面影が残っているだけ・・・・・
そのフランク・ロイド・ライトが設計した住宅が
唯一日本の神戸に現存していることを前から知っていて
一度行ってみたかった
それと言うのもこれを建てたのは、お酒の蔵元
山邑太左衛門(やまむらたざえもん)だったからでもある
昔の蔵元の華やかさはこのような一面からもうかがい知ることができる
現在は桜正宗と言う酒名になっているが
この蔵は名門蔵で正宗と言うお酒のルーツであり
協会一号酵母発祥の蔵としても有名な蔵でもある
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さて阪急の芦屋川駅から川沿いを歩きながら上ると
自然と一体化したような建物が見えてくる
ここが旧山邑家住宅
現在は淀川製鋼の迎賓館となっている
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アプローチから玄関に向かう
重厚な大谷石の装飾が印象深い
外観は4階だが斜面に沿ってい建てられているために
ほとんどが2階のイメージとなっている
玄関を入り2階に上がると応接室
マホガニーの造り付けの家具
上には湿気除けのための小窓といろんな工夫が施されている
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その上が和室
当初の設計では入っていなかったが
強い施主の希望によりつくられたものだ
ライトはヤード法で設計を行い、弟子の遠藤信や南信の配慮で実現した
ライトのヤード法で設計したものを日本の尺貫法で設計し
その誤差は壁の厚さで調整したのだと言う
見事な和洋折衷だ
また窓には葉をモチーフとした飾り銅版がある
これが日差しとマッチすると
木漏れ日のような効果を出すことができる
ライトならではの特徴的なものだ
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ライトの建築は有機建築と言われる
その最高傑作と言われているのが
カウフマンの邸宅だが、この建築も
環境と一体化を目指すことでより豊かな人間性を体感できるものだ
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4階の食堂、屋上のバルコニーからみた食堂
バルコニーからは芦屋や六甲の山並みを一望することができる
この建物
10月には90周年を迎えると言う
それを記念した展示会も開かれるようだ
機会があれば是非足を運んでいただきたい貴重な建築物である