宮崎完熟マンゴーのルーツである

西都の8軒のマンゴー農家、

そのリーダー役だった曽我一敏さん(80歳)が

肺炎のため2月9日ご逝去された

 

大吟醸を楽しむ会では毎年

曽我さんの完熟マンゴーを

蔵元のお土産に約20年間お願いをしていた

蔵元や東京からのお客さんも

大吟醸を楽しむ会の前日に曽我さん宅にお邪魔するのを

楽しみにしていた方も多かった

 

飾らない人柄、愛嬌のある笑顔、難解な西都弁

そして信念を貫くマンゴー栽培

曽我さんならではの甘いマンゴーは全国にファンがいた

ここ3年ほどは足が悪くなり

入院生活が続いていたのだが

先日、奥様の久子さんから危ないかもしれないとの連絡があり

心配をしていた矢先のことだった

曽我さんのマンゴーハウスにはこれまで

毎年マンゴーの花の時、成育中、そして完熟してきた頃と

年3回はお邪魔して話を伺っていた

曽我さんの西都弁は独特でわかりずらいのだが

20年の付き合いの中でほぼ理解できるようになっていた

石油が高くて大変だ

マンゴーは農業商品だがある意味、工業製品でもある

最近の若い人はマンゴーの栽培をネットだけの情報で勉強するだけ

そんなことでは本物の甘いマンゴーはできないなど

まだマンゴー栽培はわからないなど

私の心の中にいつも本音の曽我語録が詰まっている

素朴で笑顔が素敵な反面、マンゴー栽培には頑固な曽我さんだった

曽我マンゴーは奥様と娘夫婦が継承されるという

昨年は天候不順の関係でマンゴーはほとんど出来なかったが

今年こそは曽我さんの血を受け継いだ完熟マンゴーを出荷して

天国の曽我一敏さんと蔵元さんたちを笑顔にしてほしい