北前船でにぎわった富山市岩瀬地区

江戸時代から明治時代後期まで

日本海を巡る物流ルートとして日本経済を支えてきた

今でもその名残は廻船問屋を見ることで理解することができる

贅を尽くした木造建築には圧倒される

その頃は富山から北前船で北海道に渡る方も多かったのだそう

桝田酒造店の初代亀次郎もその一人だった

北海道に渡り、酒造りを興し、明治26年に富山に帰り

そこで創業したのが桝田酒造店だ

五代目桝田隆一郎氏は過疎の進んで岩瀬の街を復興しようと

2004年に岩瀬まちづくり株式会社を設立

岩瀬をクラフトと食の街にすると云う大きな目標を立てる

少しずつその試みは実をむすびつつある

2005年にガラス職人の安田氏が移住を決意する

現在は Taizo Glass Gallery として広く全国に知れ渡っている

また陶芸家の釈永氏の岳のお店は

今では富山の予約が取れないレストランとして知られるLevoでも

愛用されている

食の分野も凄い

僅か500メートル程度の道の両サイドに

6軒のミシュラン店があるのだ

19年に開業した懐石のお料理ふじ居、をはじめとして

満寿泉の酒を全種類飲める沙石

沙石    日本一贅沢な立ち飲み処

イタリアン、フレンチ、鮨、ビール醸造所KOVOなど

2022年には和食のねんじり亭や蕎麦屋さんもオープンして

より食文化の集積度が高くなっているのを感じた

ビール醸造所 KOVO

道には人通りが少なくても

レストランの中には人々が笑顔で食事している様子が印象的だった

私が初めて岩瀬に伺ったのは20年ほど前

それから5回ほどお邪魔しているが

ここ2〜3年の大きな進化は目を見張るくらいだ

桝田隆一郎氏は

北陸新幹線とライトレールの開業は大きかった

北陸新幹線だと東京から2時間

東京から富山が日帰り圏内になったことで多くの方が訪れている

特に外国人の方も多い

岩瀬の木造の街並みは外国人にとってより魅力的だし

+食とクラフトだ魅力アップにつながっている

これからは宿泊やビーチの魅力との連携などを

考えていきたい

富山は岩瀬だけでなく、IWAのリシャール・ジョフロアの蔵

そして山奥にはLevoのレストランもある

岩瀬で1週間滞在し、そこから

点から面の滞在型で楽しめる富山にしたいと熱く語られていた