10年前は小松空港の近くにあった寿司の名店・弥助。当時の素晴らしい能舞台のような背景に白木のカウンター、そして「ぶりの砂ずりです…」と言われて出され口にしたあの感動を忘れることはできない…。

そして現在、やっと金沢片町のホテルに移転した弥助のカウンターに座ることができた。弟子の仕込みが終わるとやおらご主人がカウンターへ登場。「さあ、今夜も旨い寿司を握りまっせ!」とばかりににこやかな笑顔で…。
萬歳楽の花伝をぬる燗で頼み、寿司を待つ。燗にすると少し甘さが立つが、五百万石で醸した酒は、魚介にはとても合う。
イカ、鮪、赤貝、カレイの昆布〆、甘エビ、トロの炙り等々、いずれも旨い。
ただ昔のキレがないと思ったのは気のせいか?
連日満員御礼で大変なことも気になる。
小松にあった弥助の凄さを体感している人間にとっては少々残念。しかしご主人の元気な姿にお会いできたので本当に嬉しい。
いつまでも元気で頑張って欲しい。
また、金沢へ行く理由の一つが増えた。
名人度★★★★★
小松弥助
金沢市池田町2−21ー1アパホテル1F
076-261-6809
AM1:00〜PM2:30 PM5:00〜PM21:30 不定休