マンハッタンからバスで2時間ほど走ると

ようやくハイドパークの町に着く

ここはフランクリン・ルーズベルト大統領の誕生の地でもあり

ルーズベルト博物館もあり、風光明媚なところだ

NYとはいえ、自然に恵まれた環境は山口の山奥と

同じようなイメージを持たれた方は私だけではないだろう

ただ違うのは近くに世界最大の料理大学CIAがあることだ

蔵の正面

中に入るとすぐ展示スペースが

山田錦の稲穂とアメリカの桜井会長の愛車と獺祭Blue50が展示してある

蔵の内部を案内していただいた

とてつもなく広い麹室

木箱などの木製品はすべて日本から運んだそうだ

これが貯蔵タンク

スケールもでかい!

現在はまだ3つのタンクしか稼働していない

水は地元ハイドパークのマンハッタンに行く水源を使用

水質はとても良いが硬水だという

硬水だと発酵が早いそうだ

山口の水は軟水なので

お酒の発酵も一から考えてやっているとか

現在は獺祭Blue50のみの生産

今後三割九分や二割三分の生産も目指されていくのだろう

現在は日本の山田錦を使用して獺祭Blueを作っているが

来年からはアーカンソーの山田錦を増やしていく

カルフォルニアの山田錦も生産が始まっているそうだ

このように徐々に米もアメリカ産の山田錦を使用することで

アメリカならではの獺祭Blueが成長していくことになる

85億円の巨費を投じて完成した獺祭Blueの蔵

ハイドパークの地元の方々の注目度も高く

CIAとの連携も軌道に乗っていく

それとともに生産体制も安定して稼働していくだろう

山口とNYハイドパークの蔵の両輪がフル稼働するとき

2つの獺祭は酒質を競い合い、さらに大きく世界に羽ばたくことになる

桜井会長ならではの国境を超えた独自の世界戦略がこれからも楽しみである