ニューヨーク州ハイドパークの

獺祭蔵で造られた獺祭type23が届いた

昨年の9月に蔵のオープンセレモニーに行ったのだが

その時はまだ獺祭BLUE50しか出来ていなかった

味も日本の獺祭とはずいぶん違うことを感じていた

水も違うし、設備も違う

これからが本当の挑戦が始まるのだろう

そんな想いを持ちながらNYを後にしたことを思い出す

同じく獺祭の桜井博志会長も複雑な想いを感じていたのだそう

同封のお手紙の中に

山口では酒造業界で群を抜いて

清潔で働きやすいて広い環境を作り

山田錦という最高の酒米しか使わず、直接原価なんか無視して

高価な山田錦を磨きに磨き

日本で最大人数の製造スタッフを集めて

徹底的に錬磨し、獺祭を造ることを追求してきたのです。

ところがNY蔵では、水が違い、

日本ではありえない配管や空調などの初期トラブルは頻発し

業者はこちらの思い通りに動きません

ある程度は妥協せざるを得ません

全く違う環境になったのです

水の違いはデータでわかっています

設備トラブルも一つや2つで泡を食うほど

うちの3人はやわではありません

でも水の違いは頭では理解していてもあくまでシュミレーション上です

それから最初からうまく対処できるほど

純米大吟醸の造りは単純ではないのです

いくつもの要素が複雑に絡み合って結果が出てきます

・・・・・・

だから最初の7本の仕込みのように

「純米大吟醸ではある。でも獺祭ではない」という酒になってしまったのです

こんな悪条件を克服して25本目の仕込みで出来た

獺祭BLUE type23

ようやく獺祭の背中が見えてきたようです!

これから、獺祭と獺祭Blueとの本当の競争が始まります

楽しみです!!