NHKBSの番組 「ザ・ヒューマン」で
3月27日 0:10〜1:00
獺祭・旭酒造の桜井博志会長のドキュメンタリーが放送された
米国で蔵を作り、米国の水と米て日本酒を造る
この壮大な試みはコロナ禍で何度も延期を余儀なくされ
それとともにNY蔵の建設費用は85億円の巨費となった
日本酒のシェアを数字で見ると
米国でのアルコール市場での日本酒のシェアはわずか0.2%
ここに日本酒の伸びしろの可能性を感じたのだ
桜井会長は言う
日本酒は現地生産をしないと世界標準になれない
そのための挑戦でもあるのだろう
いざ米国でやってみると
建築や設備でも不具合がどんどん出てくる
麹室での天井からの漏水
設備の不備など噴出してくる
しかし桜井会長は達観している
日本一失敗をしてきたのが我々だと
日本のやり方、米国でのやり方
それはどちらも正しいのだ
しかも米国は戦争に勝った国でもある
日本の常識はアメリカの常識ではないのだ
日本の獺祭から海を渡った3人が
米国で雇った人たちへの指導も大きな課題でもあった
異文化圏での日本酒への認識と獺祭製造への細部へのこだわり
水が違うと発酵も違う
設備の不具合、など様々なトラブルが日々押し寄せる
その一つ一つに向き合いながら仕組みを考え
改善修正していった
アーカンソー州に山田錦に挑戦する農家がいる
数々の受賞をしている農家なのだが
山田錦を栽培するのはとても難しいと話されていた
2024年その栽培された山田錦が蔵に送られてきた
そして獺祭BLUEの発売は4月に決まった
桜井会長は笑って言う
心配するな 絶対うまくいかんから・・・・
会長の達観した楽天指向の精神だからこそ挑戦を続けていけるのだろう
米国の水と米で獺祭Blueを醸す
そして日本酒文化を世界に・・・・
獺祭のアメリカでの挑戦はまだ始まったばかりである