日本の酒と食の文化を守る会の恒例の忘年会が
東京の目黒雅叙園、鷲の間で12月14日開催された
この鷲の間は198名しか座れないため
参加者は蔵元を入れて198名のみ
午後4時から三遊亭鳳楽師匠の
古典落語鑑賞
今年は演目が2つ
死神と味噌倉
死神を少しご紹介
いつも金に困っている男が死神と出会いアドバイスをもらう
死神が病人の枕元にいたらそいつはだめ
反対に足元に座っていたら助かるから呪文で死神を追い払えと・・・
そして医者になるよう進める
アドバイスに従い
医者として成功するが悪銭身につかずで貧乏に逆戻り
ご隠居の治療を頼まれたが
死神は枕元にいる・・・・
そこで男は死神が居眠りしている間に布団を半回転させ
呪文を唱え死神を追い出し3000両をもらう
呪文は アジャラカモクレン トウヒョウビ テケレッツノパー
まさしく12月14日は投票日である
鳳楽さんならではの呪文だ
さてその帰り道、死神につかまり、ある洞窟へ案内される
大量のろうそくが揺らめいている
これは人間の寿命だ
死神はいかにも消えそうなろうそくを指差し
これがお前の寿命
お前はお金に目がくらみ、寿命をご隠居に売り渡した
男は必死に死神にお願いしローソクの継ぎ足しに成功する
ほっとし、喜色満面となったとたんにくしゃみが出る
「あっ!火が消えた」
人間の欲望と悲哀を感じる古典落語である
死神の声を出す鳳楽師匠の怖さと最後の落ちの見事さが秀逸だった
さて忘年会のスタートは
北の北海道から南の大分まで32蔵の参加の蔵元の1分間スピーチから
この中には必ず落ちを入れなければならない
毎年各蔵元も工夫してお話もお上手だ
月の桂の増田さんは京都では日本酒の乾杯条例がどんどん広がってきている
富山の満寿泉の桝田さんは富山県の日本酒組合の会長になり
今年は新幹線も開通するので
富山県の日本酒を2倍にすると元気のある発言
村田淳一会長の挨拶の後
乾杯で宴がスタート
日本全国の銘酒が勢ぞろい
料理と水芭蕉と南部美人の大吟醸で楽しむ
ちょうど横の席には
南部美人の副社長の久慈邦子さん
会長の久慈浩さんの奥様で
久慈浩介社長のお母さんだ
一度宮崎にもご夫妻でおいでいただいたことがある
忘年会はなでしこジャパンの佐々木監督もおこしになり
華やかな雰囲気で大変な盛り上がりとなった