日本酒業界にとって
かけがえのない人財であった神亀酒造の社長
小川原良征氏が4月23日すい臓がんでご逝去された。
享年70歳
心にぽかんと大きな穴が空いた様な
寂しさ、無念さがある
大吟醸を楽しむ会には毎年参加をしていただき
いつもスタッフのみんなで飲んでくれと
たくさんのお酒を送っていただいたり
貴重な厳しい言葉を私にも言っていただいたり
顔はむすっとしていながらも
お茶目で本当に心優しき人であった。
額の広さでも良い勝負 2008年
宮崎とご縁が出来てからは
宮崎の食材や焼酎もいろんな形でPRしていただいた。
2013年大吟醸を楽しむ会で
全国の神亀ファンからは社長になってもセンム、センムと慕われ
全国の酒蔵から相談を持ちかけられると
親身になって応援されていた姿は目に焼き付いている
小川原良征氏の偉業は
税務署と闘いながら
自分の信念を曲げず
1987年に戦後
日本で初めての全量純米蔵を達成したことだ
日本酒は食中酒としてこそ、その本領を発揮する
そう小川原氏は考えていた
そしてお燗の温度を変えることで
酒の味が千変万化に変化をし、料理の味を引き出してくれるのだ
お酒の会で専務につまみを持っていくと
つまみに合うようにオリジナルのお燗を作っていただくことが常だった
その人並みはずれた味覚と感性は
全国に熱烈な神亀教と言われるファンを虜にした
ここ数年は 全量純米蔵を目指す会の代表幹事として
様々なイベントに精力を傾けられていた
そして世界を見据えて
純米酒を世界の酒にと挑戦を行っていく矢先のことだった
小川原良征専務、
安らかにお眠りください
宮崎の地から改めてこれまでのご厚情に
感謝申し上げますとともに
神亀の酒がこれから広く日本だけでなく世界で飲まれていくことを祈念いたします