しみずの蕎麦は九州ではベスト3に入るぐらいの
うまい蕎麦屋だと思っているが
実は清水さんは毎年11月になるとお店を休み
車を運転して岡山の御前酒までそばを打ちにいかれていた
今まで通算9回行かれていたと言う
先代の辻さんと話して
第10回目を昨年の11月にやりましょうと計画をされていたが
辻均一郎さんの体調が思わしくなく話が流れてしまった
そして均一郎さんは4月にご逝去され、長男の総一郎さんが社長に就任された
今回は辻均一郎さんを偲ぶとして
第10回目の蕎麦会を宮崎でやることにした
もちろん総一郎さんも快諾していただき宮崎にお越しいただいた
髪をばっさり切って爽やかな印象の若社長の辻総一郎氏
辻本店からのツマミは大吟醸ではおなじみの鶏の粕漬け
蔵元直営のレストラン西蔵謹製のものだ
乾杯のお酒は室町時代からの製法を再現させたという
菩提もとで造られたお酒 -6度の甘さがありながら
独自の乳酸を発酵させているため面白い味となっている
次は大吟醸 鳳凰
今年はもうこれで売り切れだそうだ
最後の3本を持っていていただいたのだという
山田錦を50%まで磨き上げた純米大吟醸
+8度の辛口
さてこの前延岡で感激した
天然鮎のウルカが今回サプライズの一品
癖がなく、塩も程よく、まったり感が最高だ
またこのツマミと大吟醸は究極の組み合わせだ
次々に自慢のツマミが
今日は茨木の新蕎麦
焼き味噌、そばがき、そば雲丹などなど
私の作ったお品書きだが
蕎麦とろろが蕎麦ととろになっていて
ととろがジブリになっちゃいました・・・・・
純米の雄町65%の美作と合わせる
酸は高いが飲みやすい、冷でも燗でもどちらでも
このツマミだと日本酒が良く合う
美作は食中酒には最適かも・・・・
さて鴨抜き
これには備前雄町3年熟成の山廃仕込みの昔造りのお燗を・・・・
鴨ぬきの濃さには山廃のお燗が口を洗い流してくれる
じんわり体に沁みてくる味でほっこりする
最後は天ぷらとせいろ
新蕎麦らしい香りの高さ
きりりとした気品の高さはしみずの個性でもある
少人数の酒と蕎麦の会だったが和やかで楽しい会になった
2次会は総一郎氏と行きつけのバーで寝酒を一杯・・・・
そのあと宮崎ラーメンが食べたいと
総一郎氏はそのまま宮崎の街に消えていきました