島根県松江の名匠蔵・李白酒造の田中竹次郎社長が
去る3月13日にお亡くなりになった
闘病の末、68才という若さだった。
 
昨日17日は、松江市内で告別式が執り行われ、地元の方は
もとより全国、海外からも田中社長と親交のあった方々が
多数、最後のお別れに駆けつけた。
 
日本酒ジャーナリストのジョン・ゴントナー氏も代表でお焼香をされた。
海外への日本酒売り込みの折りには、ゴントナー氏と共に
田中社長は随分各国を東奔西走されたようだ。
その時の御苦労は確実に実を結んでおり、ニューヨークを中心に
有名なレストランでは”RIHAKU”の酒を飲むことができるようになった。
 
大吟醸を楽しむ会にも毎年参加して頂いたが、二次会では我々スタッフへの
ねぎらいの言葉をいつも頂き、こちらが恐縮するばかり。
社長という肩書きを持ちながら、あんなに物腰の柔らかく、誰にでも優しい
言葉のかけられる、それでいて経営者としての強さも持ち合わせている・・・
ほんとうに希有な存在の方であった。
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昨年12月、日本の酒と食の文化を守る会の忘年会では、
蔵元あいさつもされ、『社員旅行は、李白三日で!』という社長ご自慢の
フレーズで会場の笑いを誘っていらっしゃったのが今でも目に焼き付いている。
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これからは、天国から李白酒造のこと、日本酒のこと、そして
大吟醸を楽しむ会のことを見守っていてください。
田中社長、ほんとうにありがとうございました。